中学2年生の英語は「接続詞」に入り、今日は接続詞 "that"を学習しました。
*thatは省略可のため( )表記
I think (that) he can play the piano. : 私は、彼はピアノを弾けると思います。
これを「私は彼がピアノを弾けると思いません」と英語にするとどうなるでしょう。
(1) I think (that) he can't play the piano.
(2) I don't think (that) he can play the piano.
「どっちの文でもいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。その通り、どちらの文も、結局のところ「私」が「彼はピアノを弾けないだろう」と思っていることに違いはないのです。
しかしながら、文の構造をよくみると、これら2つの文は大きく意味が異なる、ということが分かります。そして英語を話す人は(1)でなく(2)を用います。
(1) I think (that) he can't play the piano. 私は、彼はピアノを弾けないと思います。
(2) I don't think (that) he can play the piano. 私は、彼はピアノを弾けると思いません。
(1)は、私が思うのは「彼はピアノを弾けない」こと、つまり彼がピアノを弾けない、ということについて”私”が判断・評価していることになります。
(2)は、「私が思っていないこと」についてthat以下の文が存在しており、「彼がピアノを弾ける」(という事実について)「私はそう思わない」となります。つまり彼がピアノを弾ける弾けない、ということについて判断・評価しているのではなく「私は ”彼がピアノを弾ける” ということに対し、そうは思わない」と言っているにすぎません。
(2)は多分 ”弾ける弾けないは本人が判断すること" という前提に立っているのではないかと思います・・・
似ているようで違う二つの文を、いろいろ分析してみた今日でした。
これについてあれこれ考えていたら、英語的思考というのは実に合理的なんだと感じました。日本人がなかなか馴染みにくいところです。
ハッキリと自分の意見を言う、自己主張をする、といったことが得意な文化圏の言語の特徴が、それをハッキリ表わしているんだなぁと関心もしました。
日本語は、文末で文の意味を逆転することが可能な言語なので、主張に曖昧さが加わったりすることがあるのかもしれません。
英語の I think ~. / I don't think ~. 私は~思う。/私は~思わない。
自分の意見が思ってるのか、思っていないのか、ハッキリ、サッパリ、スッキリしてますよね。
フィードバックは、この英語的思考に近いのかも、と気づいた次第です。
フィードバックは「私は~思う」「私には~みえる」という I(アイ)メッセージで相手に伝えることが大切です。
フィードバックする、ということは、鏡のように自分に映ったことをそのまま相手に伝えることです。
-私には彼がピアノを弾けるように見えないわ
-私は彼はピアノは弾けないと思うわ
少し言い変えてみただけですが、受ける印象が随分と違うことに気づきます。
日常的に、随分気をつけて I メッセージでフィードバックしているつもりだけれど、自分に映ったことでなく、自分の判断や評価を乗せたメッセージを相手に伝えてしまっていないだろうか、ちょっと不安になりました。
今一度、自分のフィードバックの仕方についてふり返っています。
by ayu
<追>
読み直していたら、センスのない例文に「しまった!」 英語を話す人であれば ”he plays the piano” でしょうね・・・
書きながら「なんだか矛盾したこと書いてないかな?」と若干混乱していたのがどうしてなのか、やっと分かりました。深みに陥らないよう、ここで留めておきます(汗)
10.31
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Wilfred (月曜日, 23 7月 2012 02:52)
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