再始動に向けて

横浜に転居し、ちょうど10か月が経ちました。

自分では順応性が高いと思っていましたが、生活環境が変わることの大変さは想像以上のものがあり、まだまだ慣れていないんだなぁと実感することが多いです。とりあえずは1年過ごして一回り経験してみることだなぁなんて思うこの頃です。そうはいってもすでに10か月。慣れてきた部分もあり、時間的余裕はあまりないものの、気持ちのほうがCommu-Labの活動に向かいたくなってきました。そろそろ時期だな、と心の声に応える形で動き始めます。

ゆるーく進めていくことになりますが、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

ブログの再開最初のトピックとして書きたかったこと…

 

昨年、しかも11月のことになりますが、神奈川県司法書士会調停センターの「調停人養成講座」のお手伝いをさせて頂きました。22日、23日の二日間に渡って行われました。

 

 

ADR(Alternative Dispute Resolution:裁判外紛争解決)というものをご存じでしょうか。

文字通り、裁判を起こすという手段ではない方法で紛争を解決する方法です。簡単に言うと、紛争関係にある両者が当人同士の合意形成により両者間の問題を解決する、ということのようです。問題解決に向けた合意形成の過程のお手伝いをしてくださるのが中立・公正な立場の「調停人」です。

詳しくは神奈川県司法書士会調停センターのサイトまたは日本司法書士会連合会の「話し合いによる法律トラブルの解決(ADR)」をご参照ください。

 

今回の研修は、ADRに積極的に関わろうとする調停人を目指す方を対象とした研修です。ADRの特徴として、当事者が主体的に問題解決に関わることです。つまり調停人の方は当事者の方々をファシリテートする役割です。裁判など、法律を用いて問題を解決する場合、これに関わる法律家の方は、ご自身が主体となって依頼者の問題を解決することになると思うのですが、調停人のお仕事は当事者の方の主体性の促しです。問題解決に向けたプロセスへのかかわりを通して、依頼者の方が自分で解決の方法や手段について、自分で決めることを支援すること、ということになります。

こうしたことが役割である調停人の養成講座は、ラボラトリー方式の体験学習を用い、人とのかかわりから学ぶ形を中心に構成されています。

 

コミュニケーションや人間関係の学びを中心においたラボラトリー方式の体験学習を用いた今回の研修は、皆さんにいろんな意味でインパクトがあったようでした。研修のご案内に「動きやすい服装できてください」との注意書きがなされていたとのことで、「一体何をさせられるんだろう??」と恐る恐る来場されたかたもあったとか。これはあとで笑い話になりましたが(笑)

 

「自分の傾向を知る」ということが大きなねらいの一つでした。自分に目を向け、自分の気持ちに耳を傾け、自分の行動を観察し・・・これはとても大切なことですが、とても難しいというか、訓練を要します。皆さん果敢にチャレンジし、取り組まれていました。久しぶりに関わることができた学びの場づくりで、皆さんの頑張っておられる姿を目の当たりにすると、いろんな思いがこみ上げてきます。

 

学びの場を提供していく、ということについて改めて自分が関わっていきたい思いの大きさを再確認することができました。関東に移ってから、自分が学びの場に出向くことはわりとできたのですが、学びの場づくりへの関わりは久しぶりのことでした。参加者のみなさんと気づきの共有をしていくことを通じて「あぁ、これだ!」と感覚が手に戻ったような気がしました。しばらくぶりの場づくり側だったものの、気の置けない仲間とともに、ということが大きかったように思います。仲間にも感謝!


これからも、仲間と共にいろいろトライし、学びの場づくりをしていきたいと思います。


                                                                                                                      by ayu