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「場」を創ること

第21回コミュ・カフェは、5名の参加での開催となりました。

 

前回に続き、「再会を楽しむ再開」としての、この2回のコミュ・カフェの開催は、再会して楽しく話す時間になればと、気楽に、気軽に参加できる場でよいと考えてのことでした。そのため、学習用の教材などは準備せず、場所と時間だけが決まっていたものです。2年以上ぶりに会う人同士が、近況を伝え合いながら対話が進められていきました。正に、そのようなことを想定してのものでした。

 

2時間半用意されていた時間も、後半に差し掛かってくると、話される内容が自然と変化していきます。そこへ来るまでの期間の出来事についての話から、自分たちがその場で行っている行動や行為、考え方などに話の焦点が移り、「なぜこの会に参加するのか」ということだったり、「対話の持つ力」について語られたりするようになりました。

 

対話は途切れることなく、話す人は不規則にどんどん順番に交代していき、よどみなく流れるその場の空気にあらがことなく、対話の流れの中のきっかけを通してトピックが変化していることを感じていました。それを感じている自分に気づいたとき、何ともいえずワクワク感が沸いてきていることも同時に感じていました。「この状況は、いったいどういうことなんだろうか。今、ここで何が起こっているんだろう?」そう自分に問いかけている私がそこにいました。

 

特に何をするでもなく、5人が集まって、思いのままに話をする時間だった。

事実として、間違いなくそうでした。しかし、そこでは実際には参加者それぞれに気づきや学びを得ていることが分かりました。誰からともなく、そうしたことが語られたことから、その場は参加者一人ひとりに、何かしらの気づきと学びを与えるものとして機能していた…つまり、非構成グループとして機能していたということです。

このことは、私に少なからず衝撃を与えるもので、とても大きな気づきでした。場の持つ力、対話の力を、体験を通して理解することができた、そして「場」を創ることが、どういう意味を持つのかについて考える、貴重な経験となりました。

 

 

私にとってのこの日の体験は、「人とのかかわりを通して学ぶ」という、ラボラトリー方式の体験学習の神髄部分を実体験した、そんな感じです。

非常に多くのこと、とても貴重なことに気づくことができ、学ぶことができた時間でした。

参加者の皆さん、ありがとうございました。

 

 

コミュ・カフェの緩やかな再開は、こうしてスタートを切りました。

時世の動きへの懸念もありますが、年明けからは本格再開していければと思っています。

新しいコミュ・カフェの在り方も、探っていきたいと考えています。

 

by Ayu